まよなか

名探偵コナン 緋色の弾丸のまよなかのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
3.8
赤井さん好きのコナンファンなので当日一番早い回で見に行きましたが、お世辞にも面白いとは言えない内容だった。
荒唐無稽で無理がある事故の回避方法・もやっとする事件の真相、コナン映画ではいつものことだし、子供向けのコナンだから許されるのだろうが、子供がみるにしては小難しい単語もあって、どの層に向けて作ってるのかわからない。
おそらく赤井ファン向けなんだろうけど、予告で得られる以上の興奮はありません。赤井としての台詞も少ない。コナンから指示を受けて動いてるだけで、赤井自身の推理がまったく出てこないところがつまらない。何故せっかくの映画なのに、こんな地味な立ち回りなのだろう、もったいない。
チュー吉のほうがずっと熱い見せ場があって活躍していた。キャラにそれぞれ活躍があるのはいいのだが、一人一人の活躍が薄くて盛り上がりに欠ける。「届けーーーはるか彼方へ」の狙撃対象それ?ってちょっと肩透かしをくらった気分。一年伸びた空白期間の中で練り直せなかったのだろうか。
昨今は鬼滅シンエヴァ呪術~と面白くクオリティも高いアニメや映画が巷を騒がせていて、舌の肥えた人々がいる中で、この緋色の弾丸が100億越えられるかどうかはちょっと微妙なところ…何だかんだその辺までいくのだろうけど大きく飛躍することはなさそう。
赤井や安室の声優は、さすがに年齢とともに衰えを感じざるを得ない。たしかに代わりのいない唯一無二の声優なのだが、60~70代に20~30代の声は正直ちょっと…。それは青山剛昌にもいえることだが、原作は休載を挟みつつまだ続きそうだ。
ファンとしての甘さ、そして来年の映画へ期待を込めて。
まよなか

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