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バトルフィールド クルーティの戦いのFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます


『バトルフィールド
     クルーティの戦い』

2019年公開のウクライナ映画


ロシア帝国崩壊と共に独立した
ウクライナ人民共和国に
ソビエト軍の侵攻が始まった

軍人である父と兄を持つ
アンドリューは

ソビエト軍の侵攻を記録した
フィルムを観せられ
学徒出陣を志願する

短い訓練期間を経て
前線に送り込まれるが

そこには
首都キエフ侵攻を狙う
ソビエト軍が
待ち受けていた


という
史実に基づいた話


ソビエト軍4000人に対し
ウクライナ軍400人

というコピーで
絶望しか感じられない
戦いだなーと思いきや

想像の斜め上を行ってた


ロシア帝国の崩壊により
棚ぼた的に
独立国となった
ウクライナだったが

間髪入れず
侵攻してきた
ソビエト軍に立ち向かうには
あまりにも非力だった


おまけに
4000人を率いた
ソビエト軍の指揮官が
イカれたジャンキー過ぎて

史実を基にしているという
触れ込みを疑うが

直前に
「バタリオン」を観ていたので
さもありなん


よくよく考えてみると
この時期のロシアは
とんでもなく
ぐちゃぐちゃである


自国のツァーリを虐殺し
内戦状態にも拘らず

第一次世界大戦で
侵攻してくる
ドイツ軍と戦いながら

独立したウクライナにも
侵攻するという


専制政治から
2月革命を経て

一瞬だけ
民主派政権が誕生し

外交において
戦争継続路線を取ったコトで
社会主義となっていく


短期間で
これだけ国の方向性が
コロコロ変わってしまうと
国民は不幸でしかない

と、同時に
強烈な独裁者のもとに
恐怖政治を行わなければ

国家として
存続できなくなるという理屈は
分からなくもない


各国の歴史や成り立ちを
知れば知るほど
何も言えなくなってくる



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