たらお

鹿の王 ユナと約束の旅のたらおのレビュー・感想・評価

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)
4.0
原作未読。父と娘の親子愛を感じる一作でした。
「獣の奏者 エリン」というアニメが大好きだったので、密かに期待していました。
少々間延びしてしまった部分もありましたが、世界観に浸れて満足の出来でした。お話のぶつ切り感は一本の映画にまとめる上では仕方ないかと。
世界観の掴みは序盤で丁寧に導いてくれたのですんなりと物語の世界へ誘ってくれます。

ふたつの国の政治絡み、疫病との闘い(医療)、「犬の王」とは何か。様々な要素が絡み合い、主人公のヴァンを中心に運命が渦巻いて世界を巻き込んでいきます。
戦の犠牲と虚しさも描かれていますし、鹿をはじめ、動物達の躍動感は確かな物でした。そこは監督のこだわりを感じますね。
アジアンテイストなファンタジーを堪能させて頂きました。
たらお

たらお