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One Please(原題)の3110136のネタバレレビュー・内容・結末

One Please(原題)(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

天さん(@tenhou)から「マイケル・ベリーマンが出てるよ」と教えていただき鑑賞。今やYouTube(https://youtu.be/YS8UgWEpXAM)で短編が観れる時代ですね。感謝。


5分程のショートフィルム。セリフはありませんので、言葉の心配もなし。


マイケル・ベリーマンは《Cream Scream》というアイスクリームの移動販売店の店主。そのお店がイカれてまして、アイスクリームを買うのにお金じゃなくて《指》が必要なんですよ。もうわけわからないですよね。

お店を見た子供は「ママー、アイスクリーム食べたーい」と親におねだり。そうするとママは「しょうがないわね」と指をザクリ。※実際にはセリフはありません。ベリーマンのうめき声以外。

新聞読んでる父親の指も、もうすでに何本かなくなってるんですよ。

子供もいくらアイス食べたいからって、親に指もらうのやめてよ。「後8回しか頼めないね」じゃないよ全く。


5分のショートフィルムという初体験に近いジャンルを観て、どうレビューすればいいのか全くわかっていませんが、無理やり解釈すると、


《この世には等価交換じゃないものがたくさんある》ということなのかな。どう考えても指とアイスキャンディーでは釣り合いません。ここまで極端な例えなので分かりやすいですが、実生活ではもっと巧妙に非等価交換の消費活動を迫る罠が仕掛けられているのかも。短期的には気づかない、まるで《真綿で首を絞める》ような巧妙な非等価交換の仕掛けが。

命を削って得たお金で、命を縮める快楽を買う、みたいな皮肉。

マンガのカイジでありましたね。聴力や視力をかけてギャンブルをするという内容が。あれは一攫千金という意味で《指とアイスキャンディー》に比べれば等価交換に近いのかも。

そう言えば、料理をする(何かを刻む)母親の後ろ姿って日本のホラーにも登場するような。万国共通なのか?

ショートフィルムはワン・イシューで、意外と扱いやすいのかも。
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