1年半前コロナで観れなかった映画。やっと観れた!
何と言ってもストーリーが好き。文字通り人間のくずみたいな男がくずみたいな母親にくずみたいに捨てられた少女に出会い、彼女を助けて、そして自分も助けられる。映画として理想的なストーリーですよね。虐待シーンが描かれているけど誇張でもなんでもなくて実際に起こっていることだから胸がえぐられる。本当にくずがいっぱい出てくる映画。
残念なのは、マイナー作品だから仕方ないけど、観ていくうちに、役者の演技とかセリフ回しにチープさと言うか素人っぽさが鼻についてくるところ。実際ああいう人たちって本当にボキャブラリーが少なくて「バカ、クソ」しか言えないからそこを忠実に演出したのかなと思うけど、そこは映画的にもう少し芝居をして欲しかった。だから、木下ほうかさんや田中要次さんみたいな上手い役者が出てきて芝居らしい芝居をした時は作品がピリッと締まってホッとしましたもん。
あと音楽もちょっと残念。エンディング曲のベタさは逆に心地良かったけど、途中で流れる音楽に時々興醒めしてしまった。
もう少しお金をかけてリメイクしたらまた観たいです。