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刑事ジョー/ママにお手あげのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

3.6
ロサンゼルス市警巡査部長の刑事ジョー・ボモウスキー(シルヴェスター・スタローン)は上司の警部補グウェン(ジョベス・ウィリアムス)という恋人はいるが、気楽な独身生活を送っていた。そこへ、ニューアークからママ(エステル・ゲティ)が訪ねてきた。ママはジョーを今も子供のように扱いたがる。ジョーの大事な拳銃も洗濯機で洗い、台無しにしてしまった。怒ったジョーの機嫌を直してもらおうと、ママは下町の店に銃を買いに行き、密売店で銃を入手する。その時、一台の車が密売屋を襲い発砲、ひとりが殺され、ママは目撃者としてジョーの勤める署に出入りするようになる。ジョーはグウェンと親しく話すママの姿を見ると気が気ではないが、ママの正確な記憶のおかげもあって、事件の張本人が銃の密輸商人パーネル(ロジャー・リース)であることを突き止める。ジョーは事件の捜査を開始するが、それにはママがいつも付いてくる。ジョーはそんなママを邪険にするが、ママのお説教が功を奏してグウェンとの仲は前進、やがてママを理解するようになる。一方、パーネルは南米へ高飛びを決めこんでいた。ジョーは飛行場へ向かうが、やはり同行したママは人質にとられ、飛行機に乗せられ一緒に離陸しそうになる。ジョーはトレーラーで飛行機に突進、ママの身を救うことはできるが、今度はジョーにパーネルの銃が突きつけられる。その時、ママの隠し持った銃が火を吹き、パーネルは逮捕されるに至る。数日後、ジョーとグウェンに見送られ、空港から旅立つママの姿があった。
シルベスター・スタローンの黒歴史であり、スタローンのファンには踏み絵的なアクションコメディ映画。
息子のことを世話焼き過ぎでウザい母親とそんな母親をウザがりながらどこかで頼りにしているジョーの掛け合いは、コミカルだが、滑舌の悪いスタローンにはマシンガントークやテンポの良い掛け合いは向かない。
ただジョーと母親の息の合ったユーモラスなアクションは、緩急がありスリリング。
母親の力を借りて恋人との関係を築いていくなどジョーの成長も、スタローンのナイーブなところを表現出来る長点が生かされている。
今作で失敗した人間味の出た掛け合いが、「エクスペンダブルズ」シリーズで生かされていることなどを考えると、これもスタローンのキャリア作りにプラスになっていると思えるアクションコメディ映画。
ただスタローンのオムツ姿は、やはり衝撃的。
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