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映画 えんとつ町のプペルのdokkyのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
3.0
「異端児。口に出せないことを表現するのが芸術の力か。」

絵本原作というと、単純で分かりやすいだけのストーリー、と思ってしまうが、そうではなく。
外の世界が見えないように、煙で空を覆い、海には怪物がいると教育(洗脳)するのは、かつての日本の鎖国や、今の北朝鮮など、いろんな時代や地域を思い浮かべてしまう。あるいは、宗教とか。
ただ、プペルやプペルの父親は、そんなえんとつ町では「異端」だけど、一歩、島の外に出ると、実は多数派。みんなもっと自由だしみんな星を見ている。
ただ、それが幸せとは限らない。
星が見えることだけが幸せではないし、島の外にも「異端」がいて、プペルが島の外での多数派だとしたら、きっと異端を拒絶するだろう。
争う、とは、何かと戦う、とは、そういうことなんだろうな。
歴史がない、知らない、学べない、学ばないことは不幸なことだな、と感じた。
うーん、めちゃめち考えた!
でも星は3。
(割と普遍的かつ新しくはないテーマ?セカチューの大ヒットに戸惑うのと同じ気持ち。)
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