このレビューはネタバレを含みます
2023/05/08鑑賞。52点。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
意識障害(意識はあるものの一時的に体が動かなくなってしまう病)の持病を持つ高校生・ケイラは、幼い頃から友達だったマディと喧嘩してしまった帰り道、1人になったところを何者かに襲われて気絶する。襲われる直前、ケイラはマディの叫び声を聞いたような気がした。
意識を取り戻すとケイラは箱の中におり、自力で脱出する。今いるのはユーリカ・スプリングスと呼ばれるかつて金の鉱山があった場所。
ケイラは、マディを見つけ出すために歩き始める。
ケイラの他にも数名の女たちが箱の中に閉じ込められており、そのうちの1人・アリスは斧を持ったホッケーマスクの男に殺されてしまう。
その後ケイラは別の豚のマスクを被った男に襲われるが、その男は目の前で突然頭が爆発して死亡する。
時を同じくして別の場所では、サリーという女がまたまた別のマスクを被った男に両腕をもぎ取られて殺されていた。
実は、ユーリカ・スプリングスに集められたケイラやその他の男女たちは【美女と野獣】と呼ばれる【死のゲーム】に強制的に参加させられていた。マイク・ファロンという人物によって運営されているこのゲームは、富裕層が観て楽しめる用の娯楽として提供されていた。
女1人・男1人のペアを8組作り、女には【美女】、男には【野獣】の役割が与えられている。生き残るためには別のペアの【美女】を殺さなければならない。もしペアの女が死ねば、一緒に組んでいる【野獣】も死亡するのだ。最後の1組になれば勝利というルール。
拉致された男女16人の左の眼球の裏には特殊な小型カメラがつけられており、カメラを通じて【死のゲーム】の主催者は映像と音声を拾っていた。
このゲームの抜け道は、【美女】が自分のパートナーとなる【野獣】を殺すこと。【野獣】はパートナーの【美女】を殺せば自分も巻き添えとなる。また、【野獣】は会話ができないように手術を施されている。
※サリーが殺されたため、彼女のペアだった豚マスクの男はケイラの前で頭が爆発した
小屋の中に身を隠したケイラは、シーナとローズという2人の女と出会う。
3人はこれまでの状況を整理し、自分たちが【死のゲーム】に参加させられたこと、そして【美女】を殺せば【野獣】も死ぬため【野獣】と闘うよりも【美女】を殺すほうが楽だと気付く。
現時点で生き残っている【美女】はケイラ、シーナ、ローズ、マディ、そして4人のパートナーとなる【野獣】たち。
シーナがケイラとローズの命を狙う中、そんな彼女たちを救ったのはホッケーマスクの男だった。
ホッケーマスクの男はケイラのパートナー。彼はシーナの頭を斧でかち割って殺害し、シーナのパートナーであるベイビーマスクの男は死亡する。
ホッケーマスクの男が生き残るためにローズを殺そうとしたため、ケイラは彼女を救うためにホッケーマスクの男から斧を奪って胸に刺す。
※ここでケイラは、【美女と野獣】の抜け道に気づく
ここに至るまでケイラは何度か意識障害を発症していたが、その度に見覚えのない場所が脳裏に浮かんでいた。
実は脳裏に浮かぶヴィジョンとは、【美女】と【野獣】たちの眼球に仕掛けたれた小型カメラが映す映像であり、どういうわけか意識障害になった時はその映像が混線していたのだ。
地図と今まで見てきたヴィジョンを繋ぎ合わせたケイラは、ローズと一緒にマディを見つけ出す。
ケイラとマディは再会を果たす。
2人の関係を見たローズは、ここまで一緒に戦ってきたケイラが自分よりもマディとの友情を大切にしている気がして嫉妬する。
そこに梟のマスクの男が現れ、最悪なことにケイラは意識障害を起こす。
ー友情の妨げとなるマディを殺せて、生き残ることもできるなら一石二鳥ー
そう考えたローズはマディの首を掻っ切り、彼女のパートナーである梟のマスクの男が死亡する。
意識を取り戻したケイラはマディが死んだことに嗚咽し、「あんたが死ねばよかった」とローズに罵詈雑言を浴びせる。
ローズはケイラの前から去り、ケイラは自分の左目をくり抜いて死を偽装。
ケイラの思惑通り【死のゲーム】の運営は彼女が死んだと思い込み、ローズは【死のゲーム】の勝者として新たな【死のゲーム】に参加させられる。
ケイラはその後、【死のゲーム】の視聴者であるデレクを見つけ出し、彼を拷問して黒幕・マイクの名前を聞き出す。
そしてデレクを殺害し、次の標的・マイクを見つけ出そうとする・・・。
※ここで完結するので、その後ケイラが復讐を成功させたのか、ローズはいつまで【死のゲーム】に参加させられるのかは明らかにならない
