ブラックユーモアホフマン

ノロワのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ノロワ(1976年製作の映画)
3.3
分っかんね。

ようやくリヴェット観始め。
正直ウトウトもしてしまったんですが全っ然分かんね。

かなりこちらに汲み取ろうとする努力を強いてくる作品。しかしそこまでの興味が持てたかと言うと今の僕にはまだ……。

英語の詩の引用?太陽と月のモチーフ。あの女は魔女か何かなのか?何が何だか。

“演劇的”と言ってしまうのも短絡的な気がするが、大袈裟に誇張した全く自然じゃない演技というか、そういうのも特徴的で、シーン番号が逐一出てくるのも含め、これは作られた劇です、という意図を強く印象付ける演出が全編にわたってされていた。ナイフで刺しても血が出ないし、死んでる演技をしてる俳優も死んでるように見えなかったり。
かと思えばちゃんと血が出るシーンもあったりガッツリ死体メイクしてる場合もあったりと、その辺の基準がどこにあるのかもよく分からないけど。

血も出ず死んでるように全く見えない人を、これがこの映画における死んだという表現です、と言われてもどうしても茶番にしか見えなくて。この人たちは何をずっとふざけてらっしゃるの?と思ってしまった。これはきっと僕の浅学さにも依るものだと思うので映画に対する批判ではない。

衣装の奇抜さも含めてシュールなコントのようにも見える。この感覚は今まで他の作品を観た時も感じたことがあるけど具体的にどの作品だったかは思い出せない。全部嘘だけど、その嘘をどのように観客に信じ込ませるか、どう真実味を持たせるか、がフィクションにおける腕の見せ所だと考えてきたが、この種の作品は嘘を嘘のまま差し出している。それも多分意図的に。それがどういう理屈で辿り着いているものなのか、まだ理解が及ばない。

【一番好きなシーン】
最後、赤くなったり白黒になったりはちょっと面白かった。