Tanuki

さんかく窓の外側は夜のTanukiのレビュー・感想・評価

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)
4.2
良かった。ポスタービジュアルや主題歌やキャスティングなども含めた映画全体のデザインに惹かれた。3人の登場人物が互いに心の傷やトラウマを共有し、躊躇いながらも連帯するという「さんかく」の関係性も良かったし。ホームズ&ワトソン×オカルト×BL要素って感じかな。

ただ、原作は私未読なんだけど、原作と比べてだいぶBL要素が薄められていたという感想も目にして、それはちょっと良くないな…と。近年BL漫画原作の映画が増えてきているけど、やるならちゃんと誠実にやってくれと思います。原作を読んでから見たら評価が変わりそう。

レストレード警部ポジションの滝藤賢一さんがすごくカッコ良かった。彼が「信じない」からこそ、オカルト側の主人公たちの立ち位置がぐっと際立つ感じがするし、安心感も与えてくれるし、あの人を守らなければという気持ちにもさせられる。

画像見返していて改めて思うけど、すごく映像も綺麗な映画だったな。それがある種の「BL作品」の雰囲気をうまく再現していて、おおーっと感心しただけに、原作ファンから指摘されてる点への疑問も大きくなる。

結構グロな殺人現場を映したあとの、焼き肉ジュー…の切り替えは、趣味悪いな〜笑と思ったけど、まんまと焼き肉食べたくなった
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