韓国移民のお話ということで、移民の苦労がいたるところにあることをよく表現されているなぁという印象。
この作品の家族に限らずどの国にもマイノリティの民族は経済面や差別などで大変な苦労をすることになる。
日本在住の日本人としては彼らの苦労を日常の中で感知することは難しいが、一度海外に行くと実感できることがある。
ラストシーンでおばあさんが野菜を保管している倉庫を燃やしてしまい、これまでの苦労が水の泡になってしまったが、おばあさんに対して責めるでもなく、淡々とミナリを収穫するジェイコブの姿に心を打たれる。
現状を嘆いても仕方がなく、より良い明日のためにひたむきに努力する姿に豊かさを享受し続けている私たちは学ぶところが多くあるだろう。
