写真の持つ力になんか震えた。モノクロの静寂の中にある怒りのメッセージ。映画全体もそんな感じ。写真に泣かされるってあるんだなぁ。
水俣病のことは教科書でぼんやり覚えた程度で、チッソ株式会社が原因とかは知らなかった。ちゃんと知ろうと思ったし、知るための入口としてとても入りやすい仕上がりになってて、この映画の役割をちゃんと果たしているように思った。
公害問題とかあまり興行収入に結びつかないテーマにハリウッドが着手したことになにか感慨深いものが…。何故わざわざジョニーデップなのかと思ったけど、ジョニーデップだからこそ観ようと思う人がいて水俣病を知るきっかけになるしね。
ちょっぴり不満は、恋愛要素絡めてきたことかなぁ〜。実際結婚してるんだけど、水俣病取材がきっかけみたいな描かれ方がせっかくの雰囲気に水を指してるような…。
ハリウッドならではの迫力で、馬鹿でかい工場を見下ろす國村隼社長の悪役ぶりが世界に発信されたことも良かった。
日本の役者さん達も全員素晴らしかった。
美波さんも有閑倶楽部のドラマ出てだ時から成長したなぁ〜って別の意味で泣けてきた。
てか、被害者の青年?少年?ドラマのきれいのくにの坊主の子と知ってびっくりした。演技がうますぎる。