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40歳の解釈: ラダの場合のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

40歳の解釈: ラダの場合(2020年製作の映画)
4.3
いいわ。
自分はラップを聴かないから謂わば"知らないエリア"なのに魅入れたのは、一重に監督兼主演の演出演技もとより、カメラの街や明暗の捉え方がさりげなくカッコいいからかしらん。

創作への渇望から逃れられない女性の40歳というターニングポイントがどれだけのものかは、性別や人種やを超えて共感も出来た気がする。
自分は男だが、やはり40の壁も50の壁も振り返れば、体調に於いても精神面に於いても、たしかにブ厚く手強かったし。

何故かならず自分も何十年に渡り、フラフラと曲折しながら結局はずっと創作の闇…其処にしがみついてきた様な馬鹿者はココにも居るから、なんだか本作は時折笑わせてもらいながらも、或る爽やかな切なさ?で観れた。

社会洞察的にはあまり深くはない。
あくまで主人公の女性のみの葛藤話とも言える。まわりの男性の描かれ方は、ズバリ厳しく評すれば安易安直だとも言える。
詳しくは書かないが、韓国人の描かれ方は或る方面からみれば憤慨ものだと思う。
それでも或る意味ニヒルでキッチュでスタイリッシュな"可愛い佳作"だと思う。
それは主人公の魅力とカメラが大きい。だから、その視点から観れば楽しめる作品だろう。
観終えて少し元気になれたからタイミング的にも良かったのかも知れないナ。

時折流れた歌詞の無い挿入曲も素敵。
凄く楽しめた!
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