私はとても好きだった
色が。そして世界の見方が。
看護師の母はこの映画を観て「統合失調症のようだ」と言った。
ヒロインを取り巻く環境が上手くいかなくなってしまったからこんな風に見えてしまうのではないか。ならば彼女のために、現実に引き戻すべきなのではないだろうか、彼女に恋した青年も英雄なのではないだろうか、と。
私はそう思わなかった。
最近、恋愛は相手本人ではなく、その状況やシチュエーション、恋愛をしてる自分が好きなだけだという話を友人とした。
本当に心から愛せるものがあるのならば、自分のファッションのために恋愛してる人よりも、よっぽど素敵じゃないか。
現実と夢という点で観た母。
理性と本能という点で観た私。
1人映画もいいけど母と観る時間も私は大切。