エッフェル塔と結婚した女性の実話から着想を得た遊園地のアトラクションに恋した女性のお話。
生物ではない物に対して、性的あるいは恋愛的に惹かれるセクシュアリティのことを対物性愛と言う。 ベルリンの壁とか駅と結婚した女性もいるらしい。
人でも物でも惹かれる気持ちに理由はいらないと思うけど、この子の母親の立場ならびっくりしちゃうよね。
でもこの母親の男関係がだらしなすぎて
娘が物に惹かれるようになったような気がしないでもない。
人に気持ちを乱されたくないとか、一途でピュアな恋愛を望んでいたら、結果的にそういうことになってたのかな。
気づいたらこうなってた、って言ってたし。
とりあえず常に胸の谷間を強調してたり、そこに娘がいるのに彼氏とベタベタしてるような母親絶対嫌だ。
こんなの小さい時から見せられてたら
恋愛観狂わされそう。
「命なき物よ お前にも魂があり
僕らに愛を求めるのか」
主人公ジャンヌの想いに呼応するようにジャンボと名づけたアトラクションがライトをつけたり、動いたり。油圧のオイルが彼女の身体を伝うシーンはなぜかすごいドキドキして、ジャンボが彼女の身体を包んで抱きしめているように見えた。
フランスっぽい官能的な描写だった。
彼女の悩む姿を見て、自分の好きな人を人に認めてもらえる、
祝福してもらえることがどれだけ幸せなのかがよくわかった。
ちなみに私はエッフェル塔に惹かれる気持ちは何となくわかる。
フォルムが美しいし、パリでも世界中でも愛されている建造物だから。
世の中にはいろんな恋愛感情があるんだなぁと勉強になった。
思ったよりファンタジーだったけどけっこう好きな作品だった。
だがしかし、原題が『ジャンボ』なのに『恋する遊園地』なんてしょうもないC級ラブストーリーを連想させる邦題をつけたのはなぜ?ジャンボじゃわかりにくいから、わかりやすくしたのかもだけど…うーん-. .-இ解せないわ。
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2022/𝒩𝑜.277◡̈*✧🌛☽・:*
おうち映画𝒩𝑜.277
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