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さよなら、私のロンリーのかぽのネタバレレビュー・内容・結末

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

両親からの愛を知らず、詐欺で生活費を稼ぐことしか知らない主人公。そこで急に詐欺に参加してきた子と擬似家族となる。その子の方が実の娘の主人公よりも愛されていると感じる。その子と過ごすうちに自分の家族がおかしいことに気づき始める。0歳〜17歳までの誕プレを与えてきて主人公を食事に誘う両親。両親は私を愛していたのか。と半信半疑になりながら食事に行き両親に言われたかった言葉を言われ愛されていたと思う。しかしそれは主人公するも詐欺にはめお金を主人公から奪うためのものだった。家具もお金も全て失ったが、彼女を手に入れ孤独から解放された。全く愛を知らない状態から、少しだけ知ってでもそれは全て嘘だったと知るのはよりつらいと感じると思うが、その状態で二人で笑い合えていたのはそこに愛があったり親を見放す覚悟がもう既に出来ていたからじゃないか。と思う。呆れもあったと思うが。地震のシーンは何を表していたのだろうか。両親から「要らない子と選んだ子」の「要らない子」と評され、それでも両親への依存を断ち切れなかった主人公を家族という檻から解放してくれる出会いの物語。"美しい"女同士の描写なんてなく、情けない柔い脆さを曝け出した等身大の主人公がすごくよかった。全然美しくなくてすごくよかった。
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