犯人です

情婦の犯人ですのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
3.9
【あらすじ】
アガサ・クリスティが自身の短編小説を基に戯曲化した『検察側の証人』の映画化。金持ちの未亡人を殺した容疑をかけられたレナード(パワー)は、老齢ながらロンドンきっての敏腕弁護士ロバーツ(ロートン)に弁護を依頼。だが“検察側の証人”として法廷に立ったレナードの妻クリスティーネ(ディートリッヒ)から、思いもかけない証言が発せられた……。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・ラスト10分の展開
・スリリングで目まぐるしい法廷劇

『悪い点』
・時折挟み込まれるギャグ
・邦題とパッケージ

(まとめ)
アガサ・クリスティ原作映画で名作と言われる今作品。前々から見たかった作品でもあり、U-NEXTに最近上がっていたので視聴。
今作品はどんでん返しの映画として有名な作品。
確かにラスト10分の展開はほとんどの人は予想できないでしょう。
しかし、困ったことにその展開を自分自身当ててしまった(笑)
特に伏線に気付いたとかではなくて、自分だったらこうするかなと思ったことそのまま映画で展開された😭😭
なので、面白さが半減してしまいましたがそれでも十分楽しめました‼︎
なぜなら、ラストの展開のみならずラストに至る過程でおこる法廷劇がスリリングで面白かったからです👍👍
解き明かされる事実による急展開‼︎そして検事との緊張感のあるバトルは見ものです‼︎
そして、法廷のバトルが終了してもどこか引っ掛かる異物感。それをラストで解き明かしてくれます‼︎その些細で微妙な異物感も上手く表現してくれてるなと感じました。

今作品では時折コメディー演出を挟むのですが、個人的に古臭くて好きになれませんでした…
(好きな人も多い様ですが)
また、邦題とパッケージも微妙。知らない人は古いポルノ映画と勘違いするんじゃないかな?
法廷ものとわかる様な邦題とパッケージをつけて欲しかったところ。

アガサクリスティ映画の中では上位に来るほど楽しめる作品。個人的に最後のロバーツのセリフに痺れました‼︎
白黒映画のため、倦厭しがちですが違和感なく見れるので白黒映画初心者にはオススメできる1本です。