Kapporiya49

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影のKapporiya49のレビュー・感想・評価

3.5
毎日ニュースを読んで(読まされて?)いる人ならば知っている情報を纏めた内容とも言えるドキュメンタリー。
つい最近は元Facebookの社員が、その倫理的な問題を米議会で告発したというニュースもあった。

でも、元「中の人」だった人々が、ここまでこの問題について深刻に受け止めているとは。
口を揃えて自分の子供にSNSはやらせないと言うし、元Facebookの幹部はいま心配なことは内戦だと言う。

当たり前だけど忘れがちなのが、無料と思っているサービスだって誰かの金儲けである、ということ。
とにかくそのサービスの中毒にさせて広告を見せる、ユーザーの見たいものを見せる、というテクノロジーが極まって、ついにはアメリカやヨーロッパでは国民間でベースとなる合意が形成出来なくなってしまったという。
つまり、巨大テック企業が民主政治を壊している、と見なされるようになる自体にまで及んでる。

アメリカやヨーロッパだけでないのは、やはりニュースで知るとおり。
人と人、民族と民族、国と国とが合意が出来なくなれば、無視するか闘うかの二択しか無くなってしまう。

GoogleにせよFacebookにせよTwitterにせよ、使い方によっては便利であることは間違いないけど、使われないようにしないとね。
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