ずっと気になっていた作品。
『search』のアニーシュ・チャガンティ監督による、娘への母親の歪んだ愛を描くサイコスリラー。
確かに身体が不自由な状態で、本来守ってくれるはずの母親が脅威の対象だなんて恐ろしい。。
テンポ良く進むストーリー、癖なくスピーディーな展開で、しっかりハラハラできる。怖いの苦手!という人にもオススメできる作品かと。
本作で娘のクロエ役に抜擢されたキエラ・アレンは、実際に車椅子で生活しているというだけあって真に迫った演技は十分な見応えがあるし、一方で、狂気的な母親ダイアンに扮するサラ・ポールソンも、怪演ぶりで魅せてくれます。
計算され尽くしたセンス溢れるカメラワークも見事だし、全体の構成も素晴らしい。
ただ、個人的には期待していたほど刺さらず。。
どうしても、ダイアンの狂気にカタルシスが感じられなかった。もっと胸糞でも良かった。
正直「特に意外な展開でも無かったなぁ」というのが率直な感想なので、もう少し捻りを効かせて欲しかった…というのが本音ですかね。。