バスタブににょろりと浮かぶ背びれかな
とは松尾芭蕉も上手く言ったものだが、やはり背びれの万能感に勝るものはない。サメ映画読書会でも言及したように、ワニ<サメの優位性は揺るがないものだろう。
あらゆるものと掛け合わされてきたサメ映画。本作では悪夢に姿を変える。無限の可能性の一端としては面白い試みではないだろうか。虫の大群のようなものがサメになるのも一度くらいはいいだろう。
惜しむらくは観られるサメ映画を見尽くしてしまったこと。ある意味悪夢である。次はランドシャークまで新作サメ映画は拝めそうにないのが残念だ。7000円分の期待を眠らせながら夏を待っている。
眠りがテーマの本作。それでは、夢と現実を分けるものをなんだろう。条理や整合性だろうか。では、正しさとはなんだろうか。果てしない問いに答えはあるのか。