LuckyMOTOMIYA

サモン・ザ・ダークネスのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

サモン・ザ・ダークネス(2019年製作の映画)
3.0
2019年製作、マーク・メイヤーズ監督によるホラー、スリラーあるいはコメディ。

悪魔崇拝カルト集団による大量連続殺人事件が世間を騒がせる中、ヘビーメタルバンドのライブ会場に向かう女子3人組、アレクシスとバルとビバリー。

途中で立ち寄ったガソリンスタンドのTVからは、ヘビーメタル音楽を批判する牧師さまのお説教、曰く、ヘビーメタルは若者の魂を堕落させているとのこと、何だかよく分かりません。

女子3人組はライブ会場で、マーク、アイバン、コバックスの仲良し男子3人組と出会い、意気投合。アレクシスの父親の邸宅に移動してお酒を飲み、「メタリカはデイヴが抜けてダメに」とか「おかげでメガデスができた」とか、一体いつの話やねんという会話をしながら、楽しいひと時を過ごすのでした。

しかし、男子たちは一人また一人と気を失い、さあいよいよ本当のパーティの始まりですよー、と、ここまでの話の長いこと長いこと。おまけに、その後の展開のぬるいことぬるいこと。

もっとスパッといったらんかい!と思いつつも、ワタクシ、アレクサンドラ・ダダリオさんだけがお目当てでしたので、それほど不満はございません。

彼女が演じるのはリーダー格アレクシス、本作ではサイコな演技を披露してくれます。相棒バル役はマディー・ハッソンさん、お美しいお方なのですが、今回は化粧が派手で少々残念。新参ビバリーはエイミー・フォーサイスさん、途中で何度か、お若い頃の高橋由美子さんを思い出しました。決して似ているという訳ではありませんが、微かにほのかにうっすらと、同じような雰囲気をたたえておられます。

高橋由美子さんが4枚目のアルバム『Paradise』を発表した1992年、『北の国から '92巣立ち』は「誠意って何かね」という名台詞を生みましたが、本作の最後の最後、ふと「良心って何かね」と感じる瞬間がございました。
LuckyMOTOMIYA

LuckyMOTOMIYA