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マシニストのoyakoのレビュー・感想・評価

マシニスト(2004年製作の映画)
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まず、一年間眠れていない
事実を聞いた時には何かしらの
引き金があるなと考えていた。トラウマのこと。
なので仮定して観ていたから、
なんとなく結末はわかっていた。

何度も繰り返し映る映像がやけにひっかかるし、だからそれがヒントとして鑑賞者に提示されていたのかと伏線回収で明らかになる。

・最初の海へしたいか何かを遺棄
・赤い車
・指輪3本失ったガタイのいい男
・シングルマザーとその息子
・食事を摂らない生活
・記憶にない穴埋め式メモ
・漂白剤

完全に精神を追い詰められて
食事、睡眠がとれず、
満たされない欲求(あるいは安心や安全にすごせる環境)を性欲で満たそうとしている。
身近な事故(指の欠損)にも強迫観念があるが自分の身を蝕む(拒食、不眠、身投げ)行為には積極的であることにもヒントがあったのかと。

自分が忘れている過去に
関連した事象が起こることで過去の出来事を断片的に思い出していくけど
過去のことが今現在起こっていることなのか、境界が引けなくなり
被害妄想にまで発展してしまってる。

潜在意識に蓋をすることは一時的に出来ても自分に起こっている不運を取り払うには意識を表面化をして、一つずつ明確にしていくことがこの彼は妄想から脱出できる。

多分最終的にひき逃げをした と申告していたので彼は大人しく罪を償って
現実を取り戻すことにしたんだろうと思うけれど。

こうしたやり方は最近のサイコホラーの
写し方に似ているとも思う。

ずーっと青みがかっていて曇りの時の天気のようなもやっとした感じが続く感じだったな。
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