ステいぷる

のぼる小寺さんのステいぷるのレビュー・感想・評価

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
4.0
東京オリンピックでも行われる競技になったことで世間からの注目度も増したことで制作されたのかなーと。自分自身、高校生の時にボルダリングを始め、ボルダリングを題材とした映画ということで興味が湧いて観てきた。本編を読んでいないから分からないが、登場人物皆がコミュ障過ぎて、内容を踏み込んで理解するのに戸惑った。小寺さんには何故か人を惹き付ける魅力があり、周囲が徐々に影響を受けて前向きに変化していくストーリー。全力で物事に打ち込む姿には周りの意識を変えるほど強大な力がある。何事にもあまり全力を尽くせない自分にとって、小寺さんのような存在には畏敬の念を抱く。
1番印象に残ったのは小寺さんの、夏は静かで好きという台詞。止むところを知らない蝉時雨、初めは鬱陶しく感じても、少しずつ自分が世界に溶け込んで聞こえなくなり、静かだと感じる経験は自分もしたことがある。

夏が苦手な人も、少しはいいかもと思える映画。