サブリミナル効果

なぜ君は総理大臣になれないのかのサブリミナル効果のレビュー・感想・評価

4.1
「高校の現代社会の授業でこの映画を見せたら、選挙の投票率があがりそう!!」

1人の政治家に20年近く密着したドキュメンタリー!!小泉政権からコロナ禍の今までをずっと追っている…
一見プロパガンダぽいのに、そこをこの秀逸なタイトルで回収しているのが粋!!
主役の小川さんは政治家になりたい!ではなく、国を変えるために動かなきゃって突き動かされている人…その透き通った瞳で熱く語る小川さんの真摯でひたむきな姿に心掴まれるわけですよ…名誉、権力、癒着、忖度…そんな汚いイメージだった政治家をガラリと変えてくれた…!でも監督も途中で、「この真面目さが仇となっているのではないか?政治家に必要なのはしたたかさなのではないか?」って少しずつ気づく…「思いだけじゃ国は変えられない」っていうことを意味していることだからすごく見ていて苦しかった。

小川さんの一つ一つの言葉選びに魂が乗っていて、本当に自分の言葉で分かりやすく話をする人で応援したくなったし、自分もこうなりたいと思う話し方だった!

家族の写し方も凄くいい。政治家の娘であることで辛いことたくさんあっただろうに、それでもお父さんを信じ続けて一喜一憂家族ぐるみで世間と、世論と、戦わないといけない。年が近いからか凄く感情移入できた…

少し淡白で単調なシーンもあるけど、そのどれもが欠かせないパーツで小川さんというキャラクターを表してる。長いけどその分、ずっしりきて、考えさせられる映画…!選挙行こう、政治に興味を持とうって思えた…!!