なぜ君は総理大臣になれないのかの作品情報・感想・評価・動画配信

「なぜ君は総理大臣になれないのか」に投稿された感想・評価

タケオ

タケオの感想・評価

3.8
 「ゲテモノばっかりの世界だし、あの子は政治家には向いていない気がする」——衆議院議員.小川淳也の両親は、政界の波に揉まれ続ける息子の姿を見て、カメラの前で思わず本音を漏らす。
 両親がそう心配するのも当然だろう。本作を鑑賞する限りではあるが、やはり小川淳也は「よくいるタイプの政治家」のようには全くみえない。強力な地盤やコネがあるわけではないし、「巨大な権力を手にしたい」という野心に燃えているわけでもない。「この社会を少しでも良いものにしたい」という、言ってしまえばバカバカしいほどシンプルな、それでいてこの上ないほど真っ当な「理念」、ただそれだけのために小川淳也は政治活動を続けている。しかし、真っ直ぐで裏表のない性格ゆえに小川淳也は、目まぐるしく変化する戦局の中でうまく立ち回ることができない。「よくいるタイプの政治家」たちが当たり前のように身につけている'したたかさ'——ひいては'節操のなさ'を、まるで身につけられていないのだ。あまりにも不器用で青臭い姿は時に滑稽にすら映るほどだが、そこにはある種の転倒がある。小川淳也が「よくいるタイプの政治家」ではないのは火を見るよりも明らかだが、では逆に「よくいるタイプの政治家(弱者を踏みつけるのが大好きな、想像力と共感性を欠いた恥知らずなサイコパスという意味だ)」は「真に政治家にふさわしい人物」と呼べるのだろうか?真に政治家に求められるべき素質は、傍若無人に権力を振りかざし恫喝で人を虐げるような愚劣さではなく、真っ直ぐで裏表のない愚直なほどの誠実さのはずではなかったのだろうか?映画後半に至って、そんな疑問がムクムクと頭を擡げてくる。
 小川淳也は苦悩し、葛藤し、そして後悔し続ける。自らの過ちを認め、「期待を裏切ってしまって本当に申し訳ありません」と、有権者の前で深々と頭を下げて謝罪する。確かにその姿は、あまり頼り甲斐があるようには見えないかもしれない。しかしそれは、ドナルド・トランプ.習近平. ウラジーミル・プーチン.安倍晋三をはじめとした「よくいるタイプの政治家」たちが体現した偽りの「強さ」とは対極にある、どこまでも誠実な態度の表れに他ならないのではないだろうか。
ヤジン

ヤジンの感想・評価

4.0
まさに今、小川議員と同じ選挙区の平井議員が問題になっている。これは今年の選挙が楽しみだな
donk

donkの感想・評価

4.1
一人の政治家を映画で追う中で、選挙権を持つ国民としての責任が急に重く感じられた。政治に対する期待は低いし、1票の力と言われても正直無力に思えたりするけど、自分が選ぶ政治家に対しては少なくとも責任を持ちたいと思えた。
春光

春光の感想・評価

3.4
タイトルが強烈な皮肉。熱くて真っ直ぐな小川がタイトルの答えになっているのではないか。大学生の自分は娘に感情移入した。
raririi

raririiの感想・評価

4.0
ヒルカラナンデスの一緒に観ようみたいなので観た。
面白かった。こういう小川さんみたいな人が、総理大臣になる日本が観たい。
この糞みたいな社会に、堕ちていく世界の中でこそ人は輝くのか。
やん

やんの感想・評価

3.8
前から気になっていたけど、平井大臣のニュースを見て鑑賞。こういう熱い人が政治家になることが理想と思う一方で、純粋ゆえに政治家としては成功しないのだろうと。汚れた世界だ。
政治をもっと勉強してればもっと楽しめた。でもすごい良いドキュメンタリー映画。
何より娘がが可哀想
Netflixでなんとなくみたけどよかった。こんな不器用な政治家がまだいたんだなと。小川淳也という政治家、これからも追いかけよう。
特定の政治団体を支持している訳ではないが、世の中のため人のために動きたいと強い気持ちがあり、自分と家族を犠牲にする覚悟もある人が、なぜ中心から遠ざけられ続けるのか考えさせられた
そして、世の中のために人のためにまずしなければいけないことは、正面からぶつかることではなく、身の回りの人を守り自分の勝てるところで勝っていくことなのかなと思った
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