17年間もの間、ひとりの人間小川淳弥を追い続け、尚も取材を続ける大島新監督は一体なにに駆られているのか。
彼のせ愚直さ？政治家としての不器用さ？煮えたぎる熱意？……無論注目すべき特性ではあるが、そんな彼自身の特性よりもなによりも、
「まともな政治家が出世できない様」
を、きっと伝えたいんだと感じた。小川淳弥が小川淳弥じゃなくても、まともな政治思想や政権批判を唱える者に、イマの時代に日の目はない。
小川が取材中に「なんだかおかしなことになってしまったナァ…」と、何度もぼやいていたのがとても印象的だった。
きっとこの監督も、多くのマトモな政治家も、同じように思ってるはずだ。なんだかわからない長いものに邪魔されて、やりたいこともできずにただ立場としての毎日過ぎていく。
変えたい、良くしたい、だから聞いてくれ、お願いだ、いや無理だ、自分の声が小さすぎる、もっと上にいかなければ、上とはなんだ、汚い、苦しい、無理だ、どうか、頼む、やらせてくれ、やってみせるから、、！
彼らのマトモな声と自分らの将来を踏み潰して消してしまわないために、私たちは、知って、投票にいくべきだ。
むしろこんなモノを読んでるくらいなら、立候補してしまえ。
と、思う。
