ぽ

なぜ君は総理大臣になれないのかのぽのレビュー・感想・評価

4.3
初めて「この人を応援したい」と思える政治家に出会えた。そして選挙というものに対しての考え方が変わった。
これだけ骨太で、固い意志を持った方を「先生」と言うのではないか。何度も心が震えたし涙が出そうになった。思わず拍手もしそうになってしまった。(もちろん編集のレベルの高さもあると思うが)

何度もくっついては離れたりを繰り返す、そんな党の制度に、利権とパワーゲーム以外に果たしてなんの意味があるのか。

はっきり言って、個人的には立憲民主党という政党を推す気には全くなれない。それはこれまでも、これからもそうだと思う。けれども、小川先生は、これから先応援したいと思えた。

政党が変わっても、大事なところは変わっていません。スローガンの通り、信念を持ち、安倍政権と対峙して、いつの日かトップに立つ、あるいはトップに立てるだけの力を持って欲しい。

希望の党からの出馬か、無所属か、きっと小川先生は本当に悩まれたと思う。でも、前原氏への仁義と、無所属で出馬する事のリスクと、自分の信念とのバランスを考えた時、アレが最善策だったのではないだろうか。後からならなんとでも言える、結果論だから。

こういう政治家もいるんだ、と思わせてくれる作品でした。
僕ら20代がもっと関心と問題意識を持たないと、これから先何も変わらないと思う。

選挙戦の密着も非常に濃いものだった。本当に「総力戦」。両親も、妻も娘も戦う。僕と同年代どころか同い年、年下の女性が人前に立って堂々と「よろしくお願いします!」と頭を下げる姿、かっこよすぎます。小川先生は誇りだろうなあ。
心無い言動にも真摯に向き合う姿は、政策や考え方を差し引いても素直に尊敬出来る。まあ、一家総出の選挙活動に関しては「家族を巻き込むな!」という声もあるのも理解出来る。笑

井手英策氏の応援演説、あんな演説されたらそりゃあ心掴まれますよ。
きっと小川先生は人たらしなんだろうな。選挙や政治と言えど、結局は人のやり取り。これからもこのスタンスで頑張って頂きたい。

個人的には新聞記者やそのドキュメントの「i」よりもよっぽど響いた。
焦点や対象が違うといえばそれまでだが、あちらは言ってしまえば批判しかしていない。安倍の悪業ありきの言動は正直お腹いっぱいです。

小川先生の考え方をもっと知りたいので、「日本改革原案」探します。もう絶版でAmazonで高値で売られているようですが、、、。特に安全保障についてどう思われているのか、詳しく知りたい。
ぽ