タバタ

日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人のタバタのレビュー・感想・評価

3.9

チケットをいただいたので、見た。
戦争の影響で国籍を持たない日本人のドキュメント映画。チケットをいただいてなかったら出会わなかった映画だと思う。結論、見てとても良かった。勉強になればいいなと思っていたけど、一つの作品としてとても楽しめた。

教科書で見た情報、いわば知っていると思っていたことが、私は全然理解できていなかった。(なんなら心のどこかで、まじまじと見ることを避けていたかもしれない。)
国籍を持っていないと無国籍は、意味合いとして全然違う。無国籍を認められると、祖国(ここの映画で言う日本)に国籍を取らせるよう勧告を出せる。でもここで問題になっているのは、無国籍も認められていない、つまりどこの国にも認識されていない人たち。

この権利としてのゼロ地点から、みんなで団結、支援して、国に権利を主張、損害賠償を求める。

こんな裁判の変遷があったのか、、(法律を学んでいたのに、もったいないことをした。もっと学んでいればよかった)
この話問わず、裁判にとても興味を持った。人が人を裁く以上何かしらの歪みは出てしまう。
そこをどう言語化して解決に持っていくか。裁判って面白い。

実家に帰ったらホコリをかぶった判例集を読み返してみたいと思う。
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