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君は永遠にそいつらより若いのaiのレビュー・感想・評価

4.3
東京国際映画祭で初観賞。授業ブッチしちゃったけど観れてよかった。笑

大学ってアイデンティティ見失いがち。髪色派手でも明るくフレンドリーな性格でも、ホリガイはどこか無個性で、そういうところに共感性の痛みを感じてしまった。何したって埋没するし、誰からも必要とされてないと思ってしまう。自分が「欠陥品」であることの証拠を拭い切れないという表現は、本当に刺さる。

でも、普通のなんてことない人でも一瞬の輝きを放つことがある、それが人間の素晴らしさだと監督が仰っていて…この映画はそんな蛍の命を燃やした光のような輝きを描いたものだったのかなぁと思ったり。忘れられるために生きているのかと不安になるけれど、そんな光を放つために自分の命を燃やしてみたいなぁなんて思ったり。

俳優さんたちも本当に素晴らしかった、特に奈緒さんが好きだった。疲弊しきっている感じとか、命を燃やしている感じとか。秘密を打ち明けるシーンも2人のシーンもとても素敵だった。
原作も読んでみたいし、もう一回分析的に観てみたいなぁ。
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