ゆ

最後にして最初の人類のゆのレビュー・感想・評価

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)
4.6
数億年後の未来なんて私が生きているうちに話せる人間との間では幻想や憶測までが限界。肉体が死んで無に溶けた後はこの生まれ育った星の未来を知る由もない。それって悔しすぎる、だからこの作品はそんな気持ちを強く抱いた人間が創造したものだと言って欲しい。
重なってく地層みたいに人類の次にまた新たな種、その上にまたって繰り返されて行くとしたら宇宙にとって人類の滅亡は小さな出来事、そもそも1秒後の宇宙と私達の関係は保証されてない、毎日新しい日を生きてるけど宇宙の気まぐれでテレビを消すみたいに一瞬にして人類、この星ごと存在を消されてもおかしくない。
身体に響く音響に涙が出たし鳥肌が止まらない程心底恐ろしかったのに、こういうのがずっと観たかったんだって高揚しっぱなしの自分もいた。
間違いなく映画館で観て正解。元々SF好きなのもあったけど間違い無く記憶に残るとんでもない貴重な映画体験になった。
ゆ