◆あらすじ◆
妻を轢き逃げで失い、未だに犯人を追うソジンに突然、消息を絶った妹のユジンが見つかったとの報せが入る。それは幼い頃、遊園地でソジンが手を離した隙に見失った妹の成長した姿だった。ユジンはすぐに両親や娘のイェナと打ち解けていく中、ソジンにはユジンが妹ではないとの疑念が消えなかった。
◆感想◆
25年前に消息を絶った妹が現れ、家族と打ち解けていく中、少しずつ家族がおかしくなっていく様を描いた作品となっており、ストーリーの鍵を握る妹のユジン（ソン・ジヒョ）の得体の知れなさが魅力的で面白いです。
主人公のソジン（キム・ムヨル）は半年前に妻を亡くして以来、精神的に疲弊しており、また、過去に自分が手を離したことで妹を見失ったことを負い目を感じていて、最初から精神的にギリギリ過ぎて、危うい存在だと感じました。
そして、妹のユジンはとにかく怪しい。タイトルから彼女に関しては疑うしか選択肢がないので、何をやっても怪しいのですが、彼女がいったいどうやって家族をコントロールしていくのかがなかなか分からないので、観ていて悶々とした気持ちが溜まっていきました。これを楽しめるかどうかで評価が分かれると思います。ユジンの正体不明さが本作の肝になっています。
精神的にギリギリなソジンと正体不明で怪しいユジンが戦うので、当然、ソジンがどんどん追い詰められていきます。このソジンのふがいなさには少しイラっとしました。騒げば騒ぐほどソジンに不利になっていくので苦笑せざるを得ません。
ラストは急展開過ぎて、これまで溜めていたストレスを全て解放するまでには至らなかったです。ストレスの多い作品だっただけに解放させるためにもう一つドラマが欲しい気がしました。
面白かったですが、もっと面白くなった気がして少し残念でした。
鑑賞日：2023年11月8日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
