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Stump the Guesser(原題)のsonozyのレビュー・感想・評価

Stump the Guesser(原題)(2020年製作の映画)
3.5
ガイ・マディン&エヴァン/ゲイラン・ジョンソン兄弟による短編。(10分とありますが19分です)
ケルンのオーケストラ"The Ensemble Musikfabrik"の依頼で制作され、ソ連の不条理作家Daniil Kharmsの短編小説がベースというモノクロ&サイレント風作品。

サーカス会場に設置された数字の文字盤が回転するステージの上に立ち、「Stump The Guesser」という出し物でGuesser(推測する/当てる人)をやっている男が主人公。
※Stump The Guesser →「Guesserを困らせろ」という意味でしょうか。

前に出て来た客が出す問題を次々に当てていき、客の年齢、身に付けてる魚の数(笑)、ロシアンルーレットまで・・

ちなみに、主人公はNight Guesser(夜の部担当)で、Day Guesserの男(昼の部担当)と二人交代でやってます。

翌日、スキンヘッドの無言の男が懐中時計を掲げるが何の問題か分からず、推測力に効果があるらしい「Guessing Milk」というミルクを探すが、Day Guesserが空にしてしまっていて飲めず、スキンヘッド男は消えてしまう。

次に、目を閉じた女性客が「私の瞳の色は何でしょう?」と近づき、Guesserはハズしてしまうが、彼女は長年行方が分からなかった妹だった。

彼女は婚約者と一緒だったが、Guesserは妹と結婚するべく、近親相姦を禁じてきた理論に反証を挑む?・・(後半、いまいち意味分からず)

Night GuesserとDay Guesser 二人がタイムカード押してたり(笑)、Guessing Inspector(Guesserのライセンスを監視する検査官)というのが登場したり、コスチュームやプロダクションデザイン、視覚エフェクトなど、不思議な世界観が楽しめました。
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