sonozyさんの映画レビュー・感想・評価

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Songs My Brothers Taught Me(原題)(2015年製作の映画)

4.0

『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督の長編デビュー作。
サウスダコタ州のパインリッジ・インディアン居留地でアル中の母と暮らす高校卒業間近の兄ジョニーと12歳の妹ジャショーンの物語。

恋人のアウレリア
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約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

3.0

フランス人宇宙飛行士のサラ(エヴァ・グリーン)が、「プロキシマ」と名付けられたミッションのメンバーに選ばれ、約1年間、7歳の愛娘ステラと離れ離れになることに。
サラが過酷な訓練を経て地球を離れるまでの
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Ham on Rye(原題)(2019年製作の映画)

3.5

タイラー・タオルミーナ監督の長編デビュー作。
MUBIが「リチャード・リンクレイターの世界で始まり、デイヴィッド・リンチの世界で終わる」と紹介していた何とも奇妙な作品。

アメリカのどこかの田舎町の「
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.0

ナチス・ドイツによって約56万人ものユダヤ人が殺害されたとされるハンガリー 終戦後の1948年。
共にホロコーストを生き延びたものの、家族を失った(この世界に残された)2人。16歳の聡明な少女クララと
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愛と闇の物語(2015年製作の映画)

3.0

イスラエルの作家・ジャーナリス、アモス・オズの自伝的著書が原作の、ナタリー・ポートマン脚本・監督・主演作。

幼少期のアモスが両親と過ごしていた頃の体験を老年となったアモスが語りつつ展開するスタイル。
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愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

4.0

先日見た『デカローグ』の第六話「ある愛に関する物語」の映画化作品。

19歳の内気な青年トメクが集合住宅の向かいに住む30代の女性マグダへの愛を募らせる物語。

国連軍でシリア駐屯中の友人の母と暮らし
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殺人に関する短いフィルム(1987年製作の映画)

4.0

先日見た『デカローグ』の中で、クシシュトフ・キェシロフスキが一番思い入れのあるという第五話「ある殺人に関する物語」の映画化作品。

可愛がっていた妹(12歳)の5年前の事故死への苦悩が拭えない20歳の
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.0

ヤスミン・レザの舞台劇をロマン・ポランスキーが監督。
原題「Carnage=修羅場・大虐殺」
子供のケンカの解決のため顔を合わせた2組の夫婦が理性的に話し合いを始めたものの、次第に本性むき出しの修羅場
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パリのナジャ(1964年製作の映画)

3.5

アメリカに帰化したユーゴスラビア人の女子大生ナジャが、彼女のナレーションでパリでの生活を語る、エリック・ロメールのミニドキュメンタリー。撮影監督はネストール・アルメンドロス。モノクロ。

国際大学都市
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ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.0

『幸せなひとりぼっち』の 原作者フレドリック・バックマンによる小説 「ブリット=マリーはここにいた」が原作。
監督は『ボルグ⁄マッケンロー 氷の男と炎の男』 のヒロインを演じた女優ツヴァ・ノヴォトニー
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デカローグ(1988年製作の映画)

4.5

ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督がテレビ用に製作した作品。
「DEKALOG(=ポーランド語: 十戒)」十戒を現代に置き換え、日々を生き抜く人々のさまざまな出来事を通じて、愛の苦悩、生と死
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.0

レビューし忘れていたもの。
Æterna(ラテン語: 永遠の)のÆ(AとEの合字)が気になるやつです。

サンローランによる「アーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトのアートプロジェ
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

祝! アカデミー賞: 国際長編映画賞

デンマークのトマス・ヴィンターベア監督作。
原題/英題『Druk(暴飲/酩酊)/ Another Round(もう一杯)』ということで、飲酒がテーマになってます
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Colette(原題)(2020年製作の映画)

4.0

祝! アカデミー賞: 短編ドキュメンタリー賞

兄Jean-Pierre Catherineが1945年にナチスの強制収容所に収容され殺された、90歳の女性Colette Marin-Catherin
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Judas and the Black Messiah(原題)(2021年製作の映画)

3.5

祝! アカデミー賞: 助演男優賞&歌曲賞

1969年に警察とFBIの襲撃を受けて21歳の若さで暗殺された、黒人社会運動家・ブラックパンサー党の重要人物だったフレッド・ハンプトンの伝記物語。

ブラッ
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The Recorder Exam(英題)(2011年製作の映画)

4.0

キム・ボラ監督による『はちどり』の前日譚となる短編。

ソウルオリンピック開催中の1988年。
9歳の小学生ウニは、唐辛子の挽き売りをしている両親、兄(小学生の高学年か中学生?)、姉(中学生か高校生?
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

祝!アカデミー賞: 長編ドキュメンタリー映画賞受賞。

南アフリカ西ケープ、“嵐の岬”と呼ばれる海のすぐ近くにあり、海が荒れると大波でドアが壊れ水浸しになるバンガローで少年時代を過ごした、クレイグ・フ
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Gunda(原題)(2020年製作の映画)

3.5

ヴィーガンで、動物や環境の保護活動にも熱心に取り組んでいるホアキン・フェニックスがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねた、ロシアのドキュメンタリー映画監督Victor Kossakovskyによる>>続きを読む

密航者(2021年製作の映画)

2.5

ネトフリで公開されたSF。
船長のバーネット(トニ・コレット)、医師のゾーイ(アナ・ケンドリック)、研究者のデビット(ダニエル・デイ・キム)の3人は火星での2年間の研究任務のため宇宙へと飛び立つ。
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この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.5

南北戦争数年後の1870年。
原題『News of the World』の通り、テキサスの町から町へ移動しながら、新聞を読む時間のない入植者を会場に集め、1人10セントの料金で、アメリカ各地の最新の新
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ニーナ・シモン 魂の歌(2015年製作の映画)

3.5

『Mr.ノーバディ』のオープニングで、ニーナ・シモンの「Don’t let me be misunderstood」♪が使われていた流れで。

アフロアメリカンのジャズシンガー/ピアニスト、ニーナ・シ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

タバコに火を付け、ポケットから取り出したツナ缶を開け、子猫にあげる、顔傷だらけの手錠された男ハッチ(ボブ・オデンカーク)。
「アンタ何者?」(取調官)
「オレか?... 」(ハッチ)
のやりとりからの
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洪水(1924年製作の映画)

3.5

ルイ・デリュックの遺作。サイレント作品。

ローヌ川のほとりの村。
若い農夫アルバンはマーゴットと結婚の予定。

市長の秘書をしている近眼で脚の悪い孤独な老人ブロック。ある日手紙が届くが、風で飛び追う
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狂熱(1921年製作の映画)

4.0

1937年創設の最高のフランス映画に与えられる「ルイ・デリュック賞」に名を残す、33歳で夭折したフランスの映画監督、脚本家、映画批評家、著述家。
その名作と言われる1921年の本作。仏語ですが字幕(イ
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.5

ハーモニー・コリン監督『スプリング・ブレイカーズ(未見)』から7年ぶりの長編。

天才(だった?)詩人ムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)は、フロリダ・キーウェストで、朝から晩まで酒・ドラッグ・女漬け
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稲村ジェーン(1990年製作の映画)

3.0

なんとリマスタリングBD/DVDが発売されるんですね。
付録付き11,000円、通常版7,700円という強気価格!笑

桑田佳祐さんの「監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気
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Save Ralph(原題)(2021年製作の映画)

5.0

フォロワーさんの投稿を見て。
動物福祉の世界的リーダーであるHumane Society International(HSI)が4月6日に公開した4分弱のストップモーション・アニメ。
世界中で化粧品の
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.0

大英博物館に展示されている魚竜イクチオサウルスの化石を子供の頃に発掘した栄光がありながら、社会的地位と性別が理由で歴史からかき消されてしまった女性古生物学者(現代では「世界の歴史上で最も偉大な古生物学>>続きを読む

約束(1972年製作の映画)

3.5

“日本のクロード・ルルーシュ”と呼ばれたという斎藤耕一監督作。

公園のベンチに座り誰かを待っているような女・螢子/ケイコ(岸恵子)の表情が印象的なオープニング。

一転、トンネルを抜け海沿いを走る列
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

4.0

こちらもオタール・イオセリアーニ監督作。
グルジアの首都トビリシの街が舞台。
オペラ座の交響楽団でティンパニー奏者をしているギア(ゲラ・カンデラキ)の物語。

両親と小さなアパートに暮らすギアは、“気
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四月(1962年製作の映画)

4.5

グルジア出身のオタール・イオセリアーニのデビュー作。モノクロ作品。

ボロ屋が並ぶ貧しい地区。
老人たちが屋根の上や町角で笛を演奏している。

幸せそうな一組のカップル。
オーバーオールの男と白いワン
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.0

第二次大戦中の1941年、ナチス・ドイツの占領下にあったイギリスのガーンジー島で、密かに活動していた読書会メンバー4人(原題「ガーンジー 読書とポテトピールパイの会」)。

戦後1946年、人気作家の
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我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜(2007年製作の映画)

4.0

17世紀にパリの貴婦人たちに大流行したという長編大河ロマン小説『アストレ』を原作とするエリック・ロメールの遺作。

舞台は5世紀のガリア地方(現代のフランス中央部ロワール地方)。
羊飼いのアストレと青
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鞄を持った女(1961年製作の映画)

3.0

クラウディア・カルディナーレつながりでこちらを。モノクロです。

田舎道を走るオープンカーに乗るカップル。
車を停めさせ草むらに入るアイーダ(クラウディア・カルディナーレ)。オシッコが我慢出来なかった
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.0

監督・原案・脚本:セルジオ・レオーネ。
1969年日本公開時は『ウエスタン』の邦題で短縮版141分ver.だったようですが、U-NEXTやアマプラにある『ウエスタン』はオリジナルの166分ver.です
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クリシャ(2015年製作の映画)

4.0

家族を捨てて10年ぶり。60代女性クリシャが感謝祭に家族が集まる妹ロビンの家にやってくる。

ピックアップトラックを停めると、スーツケースを引いて家を間違え苛立ちつつたどり着くクリシャ。
髪型やファッ
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