cocoオンライン試写会にて。
性別違和に悩むサシャとサシャのために必死に周囲と闘う母をメインとしたドキュメンタリー。
家族の理解と愛の中、無理解・無知・差別に対し、必死にそして静かに闘うサシャに、人として正当な自由をと願いながら観入った。時折出てくる、サシャの好きな蝶のモチーフは、女の子として人生を自由に羽ばたきたいという願いの表れなのかもしれない。
悲しみ・苦しみの時は表情に、幸せ・喜びの時は全身の動きにと、フォーカスを変えている見せ方が、言葉少ないサシャの感情をより丁寧に心に響かせてくる。
感情の息抜きとしての画もうまく取り入れていて、観る者への思考の時間も与えてくれているあたり、ドキュメンタリーとして非常にサシャに対する敬意を払った作品になっていると感じた。