たいち

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーのたいちのレビュー・感想・評価

4.5
俺はどんなことでも話せば分かると思っている理想主義者だから、絶対に対話を続けたいし人間を信じ続けたいと思っているんだけど、最近のロシアの件でかなり限界を感じている。そんな矢先にこの映画を観て完全に心が折れたね。怒りや悲しみを通り越して、諦めの境地に達した。「この国にはゲイはいません」と言いながらゲイ狩りを続けるカディロフに「誰にでも自由に恋愛をする権利がある!」と訴えても無意味でしょ。同性愛はNGだけど拷問はOKなんて価値観を持っている人間と分かり合えるはずが無いよ。ただ、きっと彼の中では筋が通っているんだろうな。だからこそ、相手を理解(あるいは理解し合えないことを理解)するために対話は必要なんだけどね……。
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