劇中でキャンディマンの苦しみを描いた絵画を、白人の批評家が「説教くさくてつまらない」みたいな事を言うシーン。
言わなければ黙殺、言っても理解しない、関心を持たない。お前たちが俺たちにしてきた事を何だと思っているんだ白人この野郎!
と、ジョーダンピールの心の叫びが聞こえる。
ゲットアウトやアス、ブラッククランズマンと、わかりやすくエンターテイメントにメッセージを込めたBLM映画を作ってきたが、アメリカから少しでも差別が消えることはないのだからやるせない。
「差別はダメ」と頭で覚えるだけではなく、その怒り、悲しみ、痛みを知らなければ社会の本質は変わらない。
だからこそ、キャンディマンはスクリーンに蘇る。苦痛を伝え続けるために...