やまじん

望みのやまじんのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
3.6
平穏に暮らす建築士の父と校正の仕事をしている母、そして、高校生の息子と受験を控える中学生の娘の四人一家。息子は昔サッカーをしていたが怪我をしてしまい、最近では夜遊びが続いていた。そんなある日突然息子が帰ってこなくなってしまう。それと同時に近所に殺人事件が発生したというニュースが流れてくる。そして、警察が家にやって来て行方不明者が三人いるという。犯人とみられる少年が二人逃走中ということが知らされる。はたして、消えた息子は犯人なのか、それとも…

まぁ、とても心苦しい映画でしたねー
突然状況が変わって混乱する家庭と困惑する各人物の描写が迫真の演技により、とてもリアルに恐怖が伝わってきた!
息子はどっちなのか最後まで全くわからないストーリーになっているので常に疑いながら映画をみていた!

父と母の信じることの考え方がびみょうに違っている点も醍醐味の1つ!
信じるといっても、何を信じるのかによっていろんな信じることの考え方があるんだなーととても苦々しく感じた。
そこから生じる二人のすれ違いには本当に息苦しさがあった。それに巻き込まれてしまう娘の境遇も計り知れないものがあると思うと、その恐怖がよく伝わってきた。

そして、終盤のシーンにもなんとも言えない展開で思わずうわー、そうかーとなってしまう、そんなサスペンス映画でした!
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