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ドント・ルック・アップのEDDIEのレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.4
面白ければ素直に身を委ね笑うのが正解。一方、同じことが現実に起きた時に笑えるか?と皮肉に皮肉を重ねたアダム・マッケイ節が堪能できるのもミソ。
豪華俳優陣の無駄遣いと思わせるブラックジョークの連続にニヤけが止まらない。

これは意表をつかれましたね…豪華俳優陣が出ているだけに注目はしていたんですが、公開前から話題にしてる人も少なくて、そしたらめちゃくちゃ面白いじゃないですか!
Netflixオリジナルなので12/24からNetflixでも配信されるんですが、これは劇場案件ですよ。

なんと言ってもアダム・マッケイ監督作品にある絶妙に上手い風刺とお笑い要素に、日本人でもきっとクスクス笑えること請け合い。
劇場が一体となって笑い声が伝播する瞬間…コメディを劇場で観る意味はこれだ!とばかりにそれを体感させてくれます。

豪華俳優陣についてはキャストを見てもらえれば一目瞭然なんですが、MCUファンでも喜べる要素がありますよ。
この人に関してはFilmarksにも映画.comのキャストにも名前が載っていないのである意味サプライズ感を味わえると思います。

個人的には割と序盤で真面目な顔して待機してるディカプリオとジェニファー・ローレンスらを横目に、“ハッピバースデー♪”の歌を歌い出す大統領陣営がたまらなく面白かったです。
ほかにもついつい声出して笑ってしまうシーンが満載。

アカデミー賞で俳優賞受賞やノミネートされたことのある布陣が並びまくっているとんでもないメンツですが、監督の手腕もあり抜群に見応えのある内容になっています。

コメディとしては腹抱えて笑えるし、だけど他人事とは思えぬ政府陣営の不甲斐なさ、SNSや一般市民の愚かさ、それを見事なぐらいに風刺してるのが凄すぎて…これは配信開始されたらもう一度観たいですねぇ。
ある意味、社会の教育のために、高校生ぐらいには必修映画にしても良いのではないでしょうか。

とはいえ、劇場で公開されているのはきっと短い期間です。このチャンスに観に行ける人は是非とも劇場の空気感でこの面白さを味わってほしいものです。

※2021年新作映画195本目
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