「マネーショート」「バイス」などを手掛けたアダムマッケイということで並々ならぬ期待があった。しかもキャストも超豪華ときたら期待せずにはいられない。
地球に壊滅的なダメージを与える彗星が衝突まで半年に差し迫っているという大発見をした大学院生と教授が懐疑的な世論や政府と立ち向かい衝突回避に努める、そんな本作は紛れもなくディザスタームービーだった。
ある一つの言説や情報がマイナスなダメージや不利益を与えるものであれば、人々は信じたくないし、信じないし、それをフェイクだと嘲笑う…そしてやがて大きな災いが起きる。そう、作中で取り巻いている状況は我々の暮らす世界の状況と何ら変わらないのだ。そういった現実にも通ずる描写は見過ごせないし、鑑賞後にジーンと心に残る。
キャスト陣も本当に素晴らしい。
ここ数年のレオナルドディカプリオは印象に残る演技ばかりで、必ず(ミームになりそうな)叫び演技してる。ケイトブランシェット、メリルストリープ、マークライランス…どの俳優もカチッとハマっていた。
社会風刺ディザスタームービーとして極上の一本だった。
