かわぐ

ドント・ルック・アップのかわぐのレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
3.8
彗星が激突することを発見してしまった大学院生とその指導教員。その大きさはとてつもなく地球の生命体が滅んでしまうほど。
それを世間に訴えてもワイドショーのネタ程度で最初は誰も信じてくれない。徐々に周りのお墨付きも増えていき世間はパニックへ。
コロナ初期のような正常正バイアスから始まり、環境問題、陰謀論と世間の分断、拝金主義とコメディタッチでありながら最近のトレンドを全部乗せの勢いで盛り込んでくる。なにか現実の出来事を彷彿とさせるシークエンスが続いてリアリティを演出している(さすがに彗星回収しようという流れはおこらないだろうが)。グレタのような感情的なスピーチ、トランプのような貧困層と金持ちの対立誘導。それに気づかせたいという意図を感じた真面目なコメディと捉えておこう。勢い有ってよかった。
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