パピワン

君は彼方のパピワンのレビュー・感想・評価

君は彼方(2020年製作の映画)
1.9
「あれれ?おかしいな??」(光彦ボイス)

前情報の解禁、CM、告知を一切せずにひっそりと公開。
だが、確かな存在感を示しているスタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」。

の!!!視聴をせずにフィルマで脅威の低スコア(2.1)を叩き出している「君は彼方」を視聴するとするぜぇ!
95分、2020年劇場公開作品。
なぜこんな映画を見るかというと、マイナーながら一部の界隈で名を馳せており、気になっていた作品の1つではあるのだ!

まず、そもそものタイトルからして「君の名は」(2016)ぽさがありつつ内容も少年少女の不思議青春映画。
作画、キャラデザ、演出、ストーリー全てに1990年代アニメぽさを感じる。
ちょっと古臭い…

と思ったら唐突な「天気の子」、「千と千尋の神隠し」、「ペンギンハイウェイ」を彷彿とさせるシーン、そのうえミュージカルまでぶっ込んできたりするカオスな映画。

内容は冗長かつ退屈に進むうえ、わけわからん新キャラが続々と出てくるヤベー展開を繰り広げてくる。
にもかかわらず、声優にちょいちょい実力派、ベテラン声優を使うもったいない映画。
(ただし、主役陣らはやや棒)

この映画唯一のテンション上がる要素は、舞台に池袋が出てくるところくらいかな…
俺は池袋好きなんだ…色々とゆかりがありーの埼玉県民の東京入門、心のオアシス兼オタクが楽しめる街…

それでは唐突にあらすじ!!
主人公は女の子の澪。
ちょいと気になる幼馴染の男の子の新。
2人ははたから見たらどう考えても好き合ってるのに、関係性をはっきりさせない関係。

そんな関係にある出来事が!
澪の友達の女の子が、新が好きだから告白したいんだけど、澪ちゃんは新くんと付き合ってないんだよね?大丈夫?との相談を受ける澪。
突然のBSS(ぼくが先に好きだったのに)によるプチNTR的な衝撃を受ける澪。
が!澪の対応は新なんかただの幼馴染だから気にしないで!🖐️😊✨
というよくあるウジウジ系主人公NTRエロ漫画と同じムーブをする澪。

夜!!
澪はその事をひどく後悔!
唐突に!急に!思い立った澪は大雨の中、新に想いを伝えるためにチャリで爆走!
カーブを直角に曲がるという離れ技を見せつつ新のもとに向かおうとする。
が!!曲がった角に🚗が!!
南無三!!ハイクを読め!
澪は車と衝突!!🚴‍♀️💥🚗
澪の儚い命はここに散ってしまったのだ…

と思いきや、意外にもピンピンして、こんな格好じゃ新に会えないよ…と悲しむ…
(事故に合わずとも大雨の中、ビショビショで会いに来られるのも怖ぇよ)

翌日、校門で新を待つ澪。
新に声をかけるも澪はガンシカトされてしまう。
こっから超展開ストーリーのはじまり。
モルガナみてーなマスコットキャラクターが出てきたり、尺が短いわりに新キャラがドンドン出てきたり、超展開、ミュージカルが繰り広げられるカオスなストーリーに!

いったい澪はどんな運命をたどるのかー!?

みたいなー!!?
前半は冗長で退屈、中盤から後半はキャラ登場させすぎて渋滞、からの謎の用語、設定、超展開を繰り出してくる映画。
フィルマ2.1の評価はなかなかに伊達ではなく、ストーリーと演出が破綻しまくっている。

繰り返すが声優陣が無駄にベテラン、有名どころを使い挙げ句の果てに竹中直人まで使っちゃう。
この映画を一言で言い表すならば、「39.8度くらいの熱を出した時に見る悪夢」って感じ。
まじで設定、急展開、キャラクター、この映画独自の専門用語を95分の内容に詰め込みすぎてカオスが極まってる。

笑いどころは劇場公開作品にもかかわらず、原画担当が9人という少人数作画体制による直角カーブ演出。
終盤の澪ちゃんの迫真の大絶叫!!
これだけは笑えた😊

フィルマと評価が合わねーなーと思う事は多々あるが、今回は意見が合致!
この映画を見たいと思う人物はまぁ、いないとは思うが…
見ようと思った勇気ある地雷処理班は、真面目にこの映画を考察などせず、3歩くらい引いた目線で見るのが良いかと思いまするー。
近年で例えると「バブル」の作画ヤベー版かな?
以上!
暑さが思った以上にヤバくてお家ダラダラしたパピワンでしたー!
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