衝撃の事故から、それまで普通の生活を送っていた人々の日常が一変してしまい、それぞれどのように折り合いをつけていくかの物語です。
まさに、空白の時間をむりやり与えられてしまった登場人物達。人間の自分でも知らなかった嫌な部分や、闇の部分が心無い人々によってえぐり出されていきます。中盤までとにかく救いの無いストーリーが展開されます。(でも決して他人事では無いんですよ！)
後半、あるきっかけで救いの方向に動き出します。あくまでも徐々にですが、登場人物達にもささやかな心の変化が訪れます。
青柳にも添田にも同じように世間の非難が向けられ、意外な所から救いの手も差しのべられるといったドラマが待ち受けています。
この二人以外のキャストもとても重要な役割を果たすんですよねー。寺島 しのぶさん演じる草加部はやっかいでした。ウザかった！花音を誤って轢いてしまった女性の母親の言葉には、心臓をぐっと掴まれた感じがしました。なかなか出ない言葉ですよね。
藤原 季節さん、イイ奴感。
事故のきっかけとなった出来事に関してはもやっとしますが、解決しようがしまいが明日からも生活は続くし、前に進まなくてはならない。
鬱なだけではなく、心に深く刺さる作品でした。
