これ途中までホラーじゃん…と思って見てたよ。
ホラーなのにわりとちょっと笑わせてくるとこもあるじゃんと思いながら。
初めの方のそもそも理性的な面が全くない獣みたいな人間性から次第に混乱から脱して人間らしさを取り戻してきた古田新太を見てたら、いや現実のほうがもっとクズな人間いっぱいいるわと思った。
花音の死と向き合ううちに謝罪したり、自分の気持ちを怒りとしてぶつけるのではなくきちんと言語化して伝えられるようになっただけまだ人としてマシ。
この映画のテーマは「正しさ」か？？ 正しさと同じくらい人は真実を追い求めるもの。
やっぱりこの作品が「ドラマ」なのは単にモンペが他人を破滅させるストーリーってことじゃなく、それに直接的、間接的に関わった人々の反応をきちんと切り取って人にフォーカス当てていたからだと思う。
だからこの微妙な反応とか対処の仕方とか分かるなぁと思って嫌な気持ちにさせられた。
人間描写の上手い監督だわ。
あえて古田新太以外で胸糞な人間誰って聞かれたらあの校長だな。ある女子生徒の姉があの店長に…ってあの一言。とんでもない場所から火に油注がれる感じ。それが古田新太の怒りを逸らす為に言った事だったのかとにかく悪意が満ちていたな。
