ISIS支配の現状を伝えるために、ジャーナリストが前線に踏み込んでいくドキュメンタリー。
過去の紛争をモチーフにしたドキュメンタリーは数あれど、実際に紛争中である地域のドキュメンタリーって地味に貴重なのではと思いました。実際にカメラは飛び交う銃弾を捉えており、さながら戦争映画のようなニュアンスを含んでいますが、これが現実であるというのが気落ちさせます。ラストの迫撃砲のシーンなんか、ある種の衝撃すら感じます。
ISIS台頭の直接的なきっかけはやはりイラク戦争であり、この戦争を起こしたことの責任追及は難しい世界であるというのが、また暗澹たる気持ちにさせてきます。