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7年間実家で引きこもり続ける兄、その兄の暴力に怯える母。弟はカメラを手に持ち、兄を説得するため実家へ向かう。
できれば避けていたい現実に向き合う手段としてカメラがある。勇気をふりしぼった弟の行動で家族の関係がどのように変わっていくのか。兄や母を撮影するとき、カメラのフレームに収まるサイズは部屋の中では必然的に近くなる。例えばプリクラのフレームがスキンシップ的な構図になるように。その距離感が互いの心を近づける。
手を握り「ありがとう」,「ごめんなさい」と言う、ことばの大切さ。