頼まれたら断れない性格、優しい人が誰よりも傷ついてしまう。
自分よりも格上の人間と婚約することができたのも、きっと彼女が優しいかったからなのかな。
妊婦かつ専業主婦という閉鎖された世界では、自分の空虚さに耐えられなくなってしまうのか。異物を飲み込むことで自分の生を実感し、自己肯定を得る。
この映画においては、彼女は異物を飲み込んでしまうことに対しての異常性や恐怖は感じていないように見える。
"世間一般"から見てその発散は間違っていたのかもしれないけど、その人が幸せならそれでいいという言葉が肯定されるのであれば、一概に否定することもできない。
自分という存在を真に受け入れられる世界で、幸せに生きてほしい。
完璧主義な人ほど脆く、言われたこと全てに答えようとしたら壊れてしまうから気をつけて。