ラピュタ阿佐ヶ谷の轟夕起子特集にて。たまたまやっていて時間が合ったので観たが、予想以上に面白い映画だった。しっかり者で気の強いお母さん役を轟夕起子が見事に演じ、尻に敷かれっぱなしで頼りないが気が優しい旦那の大坂志郎とのコンビがとても良かった。いつの時代もこういう見栄や嫁姑の間のイザコザは変わらないんだな、と思ったが、思った以上に当時の若い女性たちが自分の意思を主張しているのは意外だった。
若き日の長門裕之や吉行和子も初々しく、そして渡辺美佐子が可愛らしい！息子の戦死や中国の革命の話題が随所に出て来るのも、当時の空気を感じ取ることができて興味深かった。60年前の京都駅や鴨川の景色も見られ、色々な意味でとても楽しめる映画だった。
