miku

ハッピー・オールド・イヤーのmikuのレビュー・感想・評価

4.8
思い出が人を助けて、苦しめる 例えばこれを覚えておけば最悪の選択はしなくて良かったかもしれない、とか、このモノがある事でずっとその痛みを忘れられない、けど捨てることもできない、とか。

ミニマリスト、という大きな題材に対して、個人の過去(恋愛が大きな部分だったけど)のどうしても捨てたいのに捨てられない記憶や傷、それに対してどう考えどう対処していくのかっていうのが、それぞれで興味深かった。

謝ったのは自分のためだ、謝るのは自分の罪悪感を少しでもなくすため。謝らないで罪悪感と共に生き続けるべきだ、それが救いだという彼と、ただただ傷つけたことに対して謝りたかった彼女。私は彼女派で、いつになっても良いから傷つけたとわかってるなら謝りたいし、謝って欲しい、とも思ってるけど、そうじゃない人もいるんだなあ、と。本当に自分の罪に気づかず謝らない人もいれば、傷つけた苦しみと共に1人で生きていくべき、と謝らずに1人で貫き通す人もいるんだな、って。

まあ何が言いたいか分からなくなったけども、タイの映画はクオリティが上がってきてるね。初めてみた映画はカメラワークがあまりに酷くて目が回るかと思ったけど、余韻の残し方とかすごく良かった。
miku

miku