人が平和を実感し、望むように、戦争をすることが仕事として、死なない人間が人の手によって作られた。
戦死はするのだけど、そしたらまた同じものを作るのだ。
そんな彼らにとって生きるとは??自分とは何なのか?
思い出は作られた記憶だとしたら?
自分の存在意義に疑問を持った1人の将軍(女性)が子供を産んだ…。
彼女自身が戦死して、また同じものを作られたとしても、それは二度と同じものとは言えなくなる。
他の命が自分から誕生した時、自分の存在が確かなものになる。
人の記憶にあるなしのレベルではなく、生物学的に100%、その人物は存在していたという証になる。
今、同じ電車で座っている目の前の人にだって、その背後には何十何百人が生きたという証になる。
当たり前であるけど、すごいことだな。
それが今を生きるということか。
単に、脳にある記憶や意識で存在を確認するのではなく、体や遺伝子に組み込まれている。
生きるということは体全身で感じられれば良いことだが、普段から、自分は指先まで生きているなんて実感はあまりない。
でも、平和だって思えるのは他国で戦争で苦しんでいる人がいるからだし、死がなければ生を感じられない。だから、生き物は死ぬのかな…?
普通に生まれて、普通に生きていることって、案外普通のことではないんだなぁ。
奥が深い、初めて押井守作品でした☆