とうがらし

リトル・ティックルズのとうがらしのレビュー・感想・評価

リトル・ティックルズ(2018年製作の映画)
3.7
2018年カンヌ国際映画祭 ある視点部門 出品作
2018年セザール賞二冠(助演女優賞、脚色賞)

幼少期、天使のようなオデットは、スターダンサーを夢見て、バレエに励んでいた。
教育熱心な母の歪んだ愛と、親の友人の性的虐待を受けながら…
と精神科医に語る、20年後の彼女。
過去の記憶の中に、誇張と改ざんと妄想が交じり合い、現実と錯乱していく話。

これはあっぱれ。
重くなりがちなテーマを、見せる、ではなく、魅せる。
軽やかで華麗でジェットコースターのように展開させている。
今敏監督や庵野秀明監督など、日本アニメ界からの影響もあるのではないだろうか。
特に、場面転換と時間飛躍の表現は多彩。
急進的ではあるが、監督のセンスには、さすがにうまいと唸らざるを得ない。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=2bryzG7bG3c
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